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うさぎ天気予報



 なんだか頭が痛くなってきた。

 なんなんだ。というか、なんでこんな話題になっているんだ?
 いや、むしろなんでこんな話に付き合わされているのだろう。
 誰か教えてくれ。
 そう、思う。
 嬉しそうに語るうさ耳娘を眺めながら、俺は数時間前の事を思い出していた。




「うわっ」
 砂に足を取られて、体勢を崩してしまう。口の中に砂が入るが、それに構っている暇はない。
「キキッ」
 倒れ込んだ俺に、歓喜の声を上げて猿は駆け寄ってくる。あの爪で掻かれると、結構……否、かなり痛いのは、先程の一撃で分かっている。
 未だ塞がりきらない傷口が、ぐちぐちと痛む。砂が入ってしまったかもしれない。早くこの場を切り抜けて、水で洗いたいところだ。
 まあ、それもこれも、まずはこの猿をどうにかしなければならないが。
「くっそう!」
 悪態の言葉を吐きながら、砂の上を転がり、起きあがって体勢を立て直す。間一髪、襲い来る爪をかわし、俺は木刀を構えた。
 力業は苦手だが、術も何もないのだから、仕方ない。
「来やがれぇっ!」
 気合いでどうにかするしかない。叫びながら、木刀を振りかぶった瞬間。
「さふぃーー?」
 妙に呑気な呼び声と、それを裏切る強力なアッパーが、俺を襲おうとしていた猿を吹っ飛ばしたのだった。




「良く見たら、髪の毛赤いやー」
白くないねー、と呑気に笑う紫髪の兎娘は、レアティと名乗った。
「……兄貴を知ってんのか?」
「あー、サフィの事?」
 しってるしってる、と呑気に頷くレアティに、俺の心臓は大きく高鳴った。
 兄の消息をつかんだ。やはり、兄はここにいるのだ。
 思わず安堵でへたり込む。カバリアに、来た甲斐は、間違いなくあったのだ。
 兄の話をレアティから聞いて、知らず知らず、俺の頬は緩んでいた。
 無事であったのが、何よりも嬉しい。そして、再び会えるであろう事が、更に嬉しかった。



「あ」
 不意に、すん、と音を立ててレアティが匂いを嗅ぐ。
「あしたはあめー」
 更に不意の言葉に、思わず俺は首を傾げる。
 一体全体何事だ。
「ぜったいあたらない。それがうさぎてんきよほー」
「はぁ?」
 思わず間の抜けた声が出る。ホントに一体何事だ。
 凄いでしょう、と言わんばかりに胸を張るうさ耳娘を眺めながら、俺は考えを纏めようと、思わず眉間に皺を寄せる。
「あー……ええと、それはつまりだ。絶対外れるってことか?」
「そう」
「それって、役に立たないんじゃないのか?」
「そんなことないよー。べんりじゃないかー」
「絶対外れる天気予報がか?」
「そう」
 自慢げに頷くレアティに、だんだん頭が痛くなってきた。
 便利なのかそうでないのか、よく分からない。いや、むしろ外れてしまう天気予報に、意味なんてあるのか?
 ふと、あることに気付いて俺は顔を上げる。
「……あ、そうか。じゃあ、明日は絶対に雨にならないから、傘がいらないってことか?」
「そう!」
 やたらと嬉しそうな笑顔で、レアティは頷く。ぴょこんっと頭の上の耳が、動きに合わせて自慢そうに揺れる。
「かならずはずれる、うさぎてんきよほー」
「……でも、雪になる可能性も、ないわけじゃないよな」
「それはそれ」
 ふ、とレアティは鼻で笑いながら返す。


………この女………


 やはり、なんだか頭が痛いような気がするのは、気の所為ではないだろう。











うさぎ予報1


それはそれ、らしい

うさぎ予報2


非道なるうさぎ天気予報。

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トリスタ入れないよー

というわけで、落書き落書き。
レベル上げも、合成アイテム集めもしたかったぞー!
ばかーーー!!!!

(ノ゚ω゚)ノ*.オオォォォォォォォー小説風かばりあーw
どき②わく②♪

ビックリド━━━(゜ロ゜ ━━ン!!
トキメキストーリーのよ・か・ん!!

ウキウキ"o(´Д`*)o"o(*´Д`)o"ワクワク

大丈夫かー!!ママー!!例のアップデートってやつかい!?
今日は入れると信じて!!

まってるよーーwww
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オーロラ鯖で活動中の、まったりのんびり龍。

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